茗荷に胡瓜そして蚊取線香。夏の香は遠い記憶と繋がっている。記憶の断片がよみがえる。
みょうがが美味しい季節ですね。これを冷奴にのせて召し上がる。鼻をぬける爽快な香りとシャキシャキした歯ごたえが暑さで細くなった食欲にぴったり。そうめんとも相性がよく夏の昼下がり、食卓のおともです。
蚊取線香の香りを嗅ぐとたまらなく落ち着くんですよね。どこか田舎のひんやりした台所が記憶のひだからよみがえる。よく磨かれた床板の鈍い光やブ〜ンとかすかに響く冷蔵庫の電子音、虫をはらう年老いた手、、、
そしてきゅうり。水っぽい青臭さはカブト虫に繋がっている。きゅうりにまたがって一心不乱にすすっている。午後の強い日射しの下、独特の香が鼻をさす。今になって思うけどカブト虫はなんであんな水っぽいだけで甘味の無いキュウリを美味しそうに食すのだろう。でもあれって水分が多いためカブト虫も腹を下すらしい。
、、、遠い記憶へ誘う香り。そんな事思いながら、塩もみのきゅうりでビールなぞ、、、やっぱり旨い!