生き長らえたものにも最後の時が来る。最後の、最後の瞬間までまたたき続ける炎の中にはいったい何があるのだろう?全てをやり終えた事に対する安堵だと良いのだけれど。
正月に帰った時はまだ歩けたが、今はもうほとんど寝たきりの状態になっていた。幼いころ他のネコに首をかまれ脊髄を損傷、医者は過半身不髄は必至と言ったが自己流のリハビリで歩行できるように。その後、立派に母親も勤め、うちに居たどのネコよりも長く生きしている。今年で17歳、人間で言うといくつかな?「よく生きたね」と声を掛けてみた。もしかしたらこれが最後に見る姿かも知れない。
祖母を見舞って一泊した早朝、誰にも等しく新しい一日のページが捲られていく。(ホント言うと祖母のいびきでほとんどねつけなかった。)